基本的に親権はよほどのことがない限り、母親の方に行くことが多いと考えてください。たとえ収入が少ないとしても母親の希望が強い場合ほとんど得ることができます。後は養育費で補うようなかたちが一般的です。しかし父親であっても親権を取れるケースがあることも知っておきましょう。
そもそも親権とは
「子ども」と表記することが多くなっていますが、ここは未成年を指します。ただし自立していない大学生の成人もいる場合、子どもと見做されることも多いですので注意してください。この親権がどちらかに明記されない限り、離婚は成立しません。ここは意外と知らない人が多いです。
家庭裁判所に母親の味方になることが多い
基本子どもは母親の方が安心して育児することができるという考え方が家庭裁判所に浸透していることから、よほどの事情がない限り、父親が親権を得ることは少ないです。ただし男女平等で女性の社会進出が高まり、育児も父親の仕事という社会が築きあげられようとしていますので、今後この概念は変わるかもしれません。ここに父親が親権を得る一定の余地があるでしょう。
父親の親権争いは不利になる
よほどのことがない限り父親が親権を得るようなケースは少ないと考えてください。母親が親権を放棄したときくらいしか得ることができません。これは母親が不倫をしたときでも変わることがないほど強力な事情になっています。それほど男性が離婚訴訟において親権を得るのは難しいです。
離婚する前に話し合いをするように
どちらが親権を得るのかを、真摯に向き合って話し合いをするべきです。子どもには一切罪がありませんので、それを理解し、どちらに居る方が生活が楽になるのかをよく考えて、訴訟の際の争いの種にならないようにすることも必要です。